一般的にマンションの部屋の内装は、石膏ボードにビニールクロス貼りがほとんどです。
また、フローリングも合板に薄くスライスした木やプリントシートを貼り付けて木目模様にしてあります。
石膏ボードやビニールクロスは安価で施工しやすい材料ですが、石膏ボードは脆くてフックを付けたりのDIYには不向き、ビニールクロスは劣化しやすく調湿性もありません。
フローリングも表面はなんらかの樹脂系材料で覆われていますので、冬は冷たく夏はベタベタしがちです。
パンドラの部屋では、場所によって様々な自然素材を使用しています。
■厚みのある木の材料
↑場所や用途に応じて厚みのある様々な木の材料を使い分けます。
写真上から、
●床用の杉積層パネル
木目を直交させて三層重ねた材料で、強度を均一にして変形しにくくしています。厚みは30mmあります。
●壁・天井用のシナランバー
木質芯材の両面にシナ合板をサンドイッチした材料。大判で均一な面材が得られるのが特徴です。使用してい
るものの厚みは15mmです。
●壁用の杉パネル
杉の無垢材を接ぎ合わせたパネル。工場で指定寸法にカットして現場に入ってきますので、現場での加工時のゴミや騒音の軽減にもなる材料です。厚みは杉三層積層パネルと同じく30mmです。
●造作家具用のフィンランドバーチ合板北欧のフィンランドバーチ材を使用した合板です。丸太を桂むきして何層にも重ねて製作されています。使用しているのは24mmのものです。
●ポリカーボネート板(ツインカーボ乳白)
こちらは自然素材ではありませんが、玄関周辺の断熱性能を確保するために使用しています。ツインカーボと
は、段ボールのような空気層をもつ二重構造になった形状のものです。厚みは10mmです。